エミレーツ航空でスイスに行ってみた③
スイス旅行3日目
さあ、今日はいよいよヘルンリ小屋へ。
もっともマッターホルンに近づける場所へ行ってみようと思います。
まずはピークパス(3日券)を購入し、ゴンドラでシュバルツゼーへ。
眼下にはのどかな風景。
20分ぐらいでしょうか、シュバルツゼーに到着。
この時点で標高2583m、かすかに頂上が見えます。
朝は雲がかかっていましたが、少しずつ晴れてきました。
湖畔にもわずかに小屋と山々が映って見えます。
シュバルツゼーから20分ほど歩くと、すっかり晴れてマッターホルンの全貌が‼︎
『さあ、行くぞ‼︎』ていう感じの写真が撮れました。(オレンジは僕の嫁です)
1時間程歩くと、上空は快晴。
後ろを振り返ると雲海が見えました。
2時間程歩くとスキーリフト降り場があり、少し広い場所に出てきました。
ここで少し休憩しましたが、マッターホルンはもう丸見えです。
さっきの広場から少し歩くと、このような階段があり、ここからは完全なトレッキングになります。
左は断崖絶壁で、嫁はかなり怖がっていました。
そして、これがこの日最後の写真となりました…(笑)
何が起きたかっていうと、写真を撮る余裕がないくらい過酷だったということと、嫁が高所恐怖症であることが発覚し、尾根歩きで完全に足が震えだしてしまったというダブルパンチが発生。
ヘルンリ小屋まで約100mという所で、泣く泣く引き返すという判断をしました。
いや〜、これまで登山は結構行ってたんですけどね〜
そして、この後がさらに最悪でした。
シュバルツゼーまで戻ったのが17時前。
トイレに行ったりして休憩して、17時が過ぎました。
『さあ、ゴンドラに乗ってツェルマットに帰ろう』と思って乗ろうとしたら、なんとゴンドラが止まっている‼︎
『なぜ?さっきまで動いてただろ‼︎』
そうなんです。ゴンドラの最終が17時だったのです。
途方に暮れました。
愕然としました。
しばらく現実を受け止められませんでしたが、選択肢は1つ。
歩いて戻るしかないのです。
そうと決まれば、急がなければなりません。
暗くなる前には街まで下りたいですからね。
ここまで往復5時間くらい歩いていたので、足は結構疲れていましたが、ここからツェルマットまでの長いダウンハイキングの開始です。
他にも2、3組同じような境遇の人がいたので、寂しくなかったのが不幸中の幸い。
その内の1組は老夫婦だったのですが、これが結構早い‼︎
たぶん70歳くらいだったと思いますが、本当に元気でビックリしましたね。
私たちはというと、足の疲労があり、結局ツェルマットまで6時間かかりました。
ツェルマットの標高が1600mぐらいですので、約1000m下りたことになります。
この日はトータルで12時間ぐらい歩きましたが、さすがに疲れましたね。
幸いだったのは日没が22時頃だったということだけでしょうか。
今日は本当に色々反省の多い1日でした。